環境生理学について
統合医療とは、患者中心の個別的医療であり、全人的医療である。また、疾病の治療のみならず、予防、健康維持なども目指す。そのためには近代西洋医学のみならず、伝統医学、相補代替医療を含むあらゆる療法を統合して利用するという。ここでの目線は、個人としてのヒトに主に注がれている。
一方、ヒトは宇宙船地球号にのった乗組員である。そこで80億人が生活している。そのキャビンが快適に保たれなければ、乗組員の健康も保証はされない。大阪大学で、衛生学教室が環境医学教室に変わってからもかなりの時がたつ。これからの医療には、地球号の健康管理も喫緊の課題となる。言い換えると、地球医学とヒトの医学の統合医療がもう一つの統合といえようか!
環境生理学を企画する。この辺について一端の視座を提供できると幸いである。